棚上げ法であれば、すぐにはわからないことを後回しにして

■発表が1日でも後になれば評価はゼロに

英文や難しい古典を読む際に、辞書を引きながら、一語一語丁寧に訳していくと、いつしか根気が続かなくなり、全体で何をいっているか、さっぱりわからないまま時間切れになってしまう。「文系人間」と呼ばれる多くは、このような完璧主義の落とし穴に陥っているのではないだろうか。

たとえば、文中の「PHILOSOPHY」という単語の意味がわからなかったとしても、前後の文脈や、全体の内容を把握することを優先して、その単語についてはとりあえず飛ばして読む。すると、「PHILOSOPHY」のだいたいの意味がわかってきたり、わからないまでもその意味を知る必要がなくなることが多い。

これが私の提案する「棚上げ法」である。時間と手間を大幅に省くことができる。そもそも調べものをしていて、30分ほどしてわからないことは、そのあと5時間費やしてもわからないものだ。

棚上げ法であれば、すぐにはわからないことを後回しにして、できることからどんどん進む。そうしているうちに頭は回りだし、「そうだ、誰それに相談してみよう」「あそこの測定機を借りればよい」などのアイデアがわいてくる。はじめは虫食い状態だった論文や企画書でも、いつのまにか内容が充実していくのだ。

この「棚上げ法」と併せて実践していただきたいのが「不完全法」である。ビジネスで一番重要なもの、それは計画の完璧な達成ではなく、まずは期限を守ることだ。実は、ノーベル化学賞や物理学賞をとるような論文であっても、当初の計画を完璧に達成して発表されたものは皆無といっていい。

研究の世界では、100%のデータが揃わなくても、先に論文を発表したほうが勝ちだ。一方で、完璧なクオリティでも、発表が他人より1日でも後になれば、評価はゼロになる。そのため理系の人間は、不完全なデータを活かして、どれほどの成果が上げられるか、クオリティと期限を天秤にかけて作業している。

おそらく過去のノーベル賞も、計画の達成度は70〜80%程度だったに違いない。研究者が考えるべきは、限られた材料でいかに質の高い論文を完成させるかということだ。私を含め理系の研究者は、常に仕事の質と期限とのバランスを念頭においているのだ。

多少のアラがあっても、期限までに許容範囲のクオリティで全体を完成させること。どんなときでも、不完全になる“勇気”を持つことが大切なのだ。

「棚上げ法」や「不完全法」を実践することで、わからないことや、未達成なことがあっても、まずは全体の把握と期限内の完成を念頭に、一気に進むことが可能だ。細かいことを気にしないので、これは意外と気楽なものである。

不完全を許容できない文系の人間が、完璧を求めるあまり陥る「不安」の「底なし沼」にはまることもない。メンタル面においても優れた戦術といえるだろう。時間をうまく活用していくことができるのは、いい加減を「良い加減」で使いこなせる人だ。

■「デキる」人間は休暇の残りで仕事を組み立てる

もともと活字を読むことが好きな文系の人間は、説明書でも論文でも、活字であれば最初から最後までぜんぶ完璧に読もうとしてしまう。そうしないと本人の気持ちが許さないからだ。

オンの時間では「知的生産」が最優先されるべきなのに、読書中の文系人間の頭の中は「知的消費」の時間になってしまっている。だが、仕事で成果を出すことを考えるのであれば、まずは必要な部分だけをピックアップして熟読し、あとは飛ばし読みしていく理系方式が一番いい。

よりわかりやすく理系方式を説明するために推理小説の読み方を例にとってみる。まず最初にページを開くのはあとがき、解説である。著者、作品、画期的なトリックなどがどのような位置付けにあるのかをおおよそ知ることができる。次に、名探偵による解決シーンを読み、犯人と動機、犯行のトリックを知る。

最後に、前から順に読んでいけば重要なシーンを漏らすことなく、飛ばし読みすることができるのだ。邪道といえば邪道だが、これが読書を消費ではなく、知的生産へとつなげる具体的な手法である。

実際に、普通に読めば数カ月かかるレヴィ=ストロースの名著「野生の思考」ですら、仕事に必要なことは序章と最終章に収められていると知っていたので、私は1時間ほどで内容を理解することができた。仕事の都合上、概容を把握し、学問上の意味を得ることが目的ならば、前からすべてを読む必要はない。

とはいえ、私は知的消費としての読書を否定するわけではない。むしろ大いに推奨する。ゆったりと読書をするようなオフの時間こそが、クリエーティブなビジネスには必要だからだ。

たとえばノーベル医学・生理学賞をとった利根川進教授は、いつも夜通し実験をしていたそうだ。それを見た同僚は「利根川は毎日休みなしに研究を続けて偉い」などと噂をしていた。しかし、何のことはない。彼は夜中に実験をしていたのは確かだが、実際は昼間に人並み以上にたっぷりと眠っていた。ビジネスマンもノーベル賞級の知価の高いビジネスを目指すのであれば、十分な休養を取ることが大切である。

人間の頭がフル稼働できるのは、極論すれば1日に1時間程度である。日本のトップは進んで休みなく働くが、これでは疲れがたまるほどに頭脳労働が低下していってしまう。

日本では首相ですら満足な休みが取れないのだから、その点では三等国と呼ばれても仕方がないだろう。諸外国を見習って、1年に2〜3週間のまとまったバカンスが楽しめるような余裕のある国になってほしいと思う。

皆さんのまわりには、スケジュールで真っ黒に埋まった手帳を自慢するような人間がいるのではないだろうか。しかし、これは「時間管理ができていない」ということを自ら証明しているに等しい。仕事のオフはオンの残りをかき集めて形成するものではない。本当に「デキる」人間は、休暇の残りで、どうやって仕事を組み立てていくかを考えるものだ。

私は2冊の手帳を持ち歩いている。今年の手帳と去年の手帳を2冊携帯するのだ。去年の手帳も持っていれば、過去のスケジュールを見ながら、重要な案件が入らない時期を予測できる。

しばしば突発的な案件が入ってしまうこともあるが、そのようなときはどうやってその仕事を脇に寄せるかが勝負。ここであっさり休暇を返上しては、長い休みはいつまでたっても取れない。

実際、理系の研究者にはまとまった休暇を楽しむ人間が多いものだ。私の知り合いの教授にも、長期間行方をくらませたりする人間がいる。ただし、消えるのはいつも研究に区切りのついたタイミングなので、誰に迷惑がかかるわけでもない。私もそんな研究者の一人で、どんなに忙しくても休暇はきちんと取る。

幸いなことに私の研究する火山の近くには、必ず温泉がある。仕事を離れ、ゆっくりお湯につかって英気を養っている。





ノーベル賞受賞者も実践! 究極の時間術「棚上げ・不完全法」(プレジデント) - Yahoo!ニュース

「思い立ったが吉日」


何かをやりたいと思ったら「思い立ったが吉日」が目標達成の一番の近道 : ライフハッカー[日本版], 仕事も生活も上手くこなすライフハック情報満載のブログ・メディア



目標を達成するための一番の近道は「思い立ったが吉日」のようです。前もって準備したり、きちんと計画するよりも、とにかくやってみること。訳も分からず目標に向けて走り出して、その過程でジタバタともがいたり、ギリギリと歯ぎしりするような経験をすることが、目標を一番早く実現できるのです。


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大物を演出する30の方法 | HappyLifeStyle

どんな状況も、プラスに変えることができる言葉なのです。


この言葉を口にすれば、どんな経験も明るい未来へとつながります。


誰にでも、うまくいかないことがあります。


しかし、なげくことはありません。


そんなときこそ「勉強になる」と口ずさみましょう。


すると、つらく悲しい出来事が、なぜか明るく前向きな出来事へと変わります。


わたしが尊敬できる恩師や友人は、決まってこの言葉をよく口にします。


大物のすばらしいところは、まさに「受け止め方」なのです。











大物は、どんな状況も「勉強になります」と胸を張る。 | 大物を演出する30の方法 | HappyLifeStyle

コミュニケーションパターンによって生み出されています

ある意味、「複雑な人間関係」は、自分のコミュニケーションパターンによって生み出されています。

複雑な人間関係ができてしまった原因の半分は自分にあると考えてみる必要があります。

もちろん、相手が良かれと思ってやっていることを、相手の気持ちにも配慮しつつ、正しく批判するのは、コミュニケーションスキルの中では高度な部類です。何も学ばず、何も努力せずにできるようにはならないと思います。よく考え、場合によっては良くリハーサルをして、きちんと伝えることが大事です。

そして、なぜ全部が自分の責任ではなくて、半分が責任だと書いたかというと、

このような人間関係ができてしまう理由のもう半分は、やはり相手側にあるからです。

正直に本当の気持ちを伝えても、それを無視されてしまったり、こちらの気持ちなどお構いなしに自分の都合を押しつけてくるような人が周りにいると、どうしても「嘘も方便」的な対応をせざるを得なくなります。

これは仕方のないことです。

但し、「嘘も方便」に慣れてしまうと、一番怖いのは、本当の味方が作れなくなってしまうことです。

味方になってくれる人には、やはり本音を伝える必要があります。本当の気持ち、困っていると言うこと。そうして初めて、相手が本当に味方になってくれる人かどうか分かるわけです。

残念ながら、すべての人があなたの味方になってくれるわけではありません。自分のことで(大抵は精神的に)いっぱいいっぱいで、他人のことを構っている余裕なんて全くない人や、人間的に未熟で、自分の都合を押しつけてくる人もいます。そんなときに「嘘も方便」的な対応をすることも、大人の生きる知恵だとは思います。











正直、誠実な態度が、味方を作る−女と男の心のヘルス−癒しの心理学

精神科医の森田正馬先生によって提唱されたもので、分かりやすく言えば

“それでも「やる気が出ない」というなら、「やる気にならないとできない」と思っていること自体が間違いだと言いたいです。こういった悩みを抱える人に対する代表的な心理療法で、『森田療法』というのがあります。1920年代に精神科医の森田正馬先生によって提唱されたもので、分かりやすく言えば、「感情を意識せず、体だけ動かしなさい」というものです。 「体がだるい」「疲れている」「落ち込んでいる」……そんなときに「元気を出して、やらなきゃ」なんて思うことでやる気を出せる人なんていません。そんな感情を意識すると、ますます何もできなくなりますから、やる気も元気もないし、気分が晴れないままでもいいので、淡々と体だけ動かすんです。 (中略) 『やる気』というのは、そうやって自分が「やった」という体験を積み重ねていくことによって生まれるものなんです。”