判例を徹底的に調べた

あるとき、とても難しい契約の交渉ごとをしていた。


先方の出した条件が厳しすぎて、それを引き受けるべきかどうか躊躇した。


僕はヤケクソになって「もうそれでいいかな」と妥協しようとした。


ところがある人が、「いや、この契約はどう考えてもおかしい」と言い出した。



 「おかしいのはわかっている。けれども、いろいろなシガラミでこの仕事を断るわけにはいかなくなっているんだ」



と僕は弁解したが、彼は納得しなかった。



それから彼は弁護士事務所と相談して、過去の裁判の判例を徹底的に調べた。


その結果、過去の判例から、この契約条項は事実上無効であると主張し、最終的に先方が絶対に飲もうとしなかった契約を認めさせてしまった。


僕はその手腕に舌を巻いた。




なるほど、仕事がデキるとはこういうことなのだ。











「仕事がデキる人」と「仕事をする人」の違いと習慣 - Keep Crazy;shi3zの日記