オープンソースハードウェアプロジェクト徹底ガイド オープンソースハードウェア2008



2010年版オープンソースハードウェア徹底ガイド


2010年版オープンソースハードウェア徹底ガイドができました。オープンソースハードウェア(OSHW)ができはじめたころ(5、6年前)は、すべてのプロジェクトを集めてギフトガイドを作ることができた。プロジェクト数はせいぜい数百で、ちょっとのガイドで網羅できたのだが、今はその数も膨大になり、この時期にタイムリーに、きちんとした形でガイドにまとめるのは、とてもひとりの手には負えなくなってしまった。というか、ひとつのサイトには収まりきれない。新しいプロジェクトが毎週発表されて、数千単位で増えていく。広く公表されないものやマイナーなものも少なくない。これって、すごいことだよね? OSHWにとって2010年はすごい年だった。たくさんの企業がOSHWで大きな利益を上げたし、OSHWの生態系の中で支え合う形ができてきた。


過去の OSHW ガイド:


こんなにプロジェクト数が多いと、ガイドをまとめるための手段はひとつしかない。今年は、私が好きなOSHWプロジェクトを選んで紹介することにした。贈り物に最適で、OSHWの理念をしっかり受け継いでいるものを私がチョイスする。Makeで買えるものもある。MakeはOSHWを支持しているので、なるべく多くのOSHWを販売するようにしているけど、自作のみのものや、販売されていないものもある。それもまたよし。そうしたプロジェクトを作って、自分で販売することもできるからね。それぞれのプロジェクトには、オリジナルの製品(プロジェクト) へのリンクがある。Makeで販売しているものなら、もちろん、ショップへのリンクがあるよ。



すべてを紹介することができないので、あなたのお勧めプロジェクトがあったら、ぜひコメントで教えてほしい。条件はひとつ。オープンソースハードウェアであること。つまり、特別なものだったこと。プレゼントはそうでなくちゃね。


オープンソースハードウェアとは、設計が一般に公開され、誰もが解析し、改造し、そのもの自体やそれをベースにして作ったものを配布、製造、販売ができるハードウェアのこと。ハードウェアの設計資料は、改造などがしやすいように、適切な形式で公開される。理想的には、どこでも手に入る部品や材料から、普通の方法で、特別な設備を使わなくても製作でき、内容に制限がなく、オープンソースの開発ツールを使って発展させられることが望ましい。オープンソースハードウェアは、自分の技術を自分で支配する自由を人々に与えるものであり、設計をオープンにして分かち合うことで、知識の共有と、商業的な発展を促すものです。

これが、オープンソースハードウェアサミット(とそれ以降に)まとめられた概要。もっと詳しい定義はこちらで見てね。今でもずっと発展途上だけど。それがオープンソースハードウェアなのかどうかを見きわめる簡単なチェック法がある。「ソースコード、回路図、基盤設計ファイルは手に入るか?」「商用利用ができるか?」だ。曖昧な部分もあるし、「こんなときはどうする?」とか、抜け穴なんかもあるが、我々は実直に頑張ってる。まあ、このくらいにしておこう。 …


- 自分的には「TV-B-Gone」がいい感じ。どれもミニマルで手の中に収まるテクノロジーなのだ。でも今は趣味くらいに留めておこう…。 (via MAKE:Japan)