Amazon.co.jp: 素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術

「それは無理だ」「難しい」「できない」、まず最初にそんな否定的な言葉を発する人が時々いますよね。

そういう人に限って、いろいろ言い訳はするんですが、行動を起こすことはまずありません。

言い訳するヒマがあったら、先ずはアクションを起こしてみればいいのにね。

行動してみないことには、自分が何ができて何ができないのかさえも分かりませんよ。


ところが、そういう人ほど誰かが行動を起こした時、その瑕を探し、誤りを見つけ、揚げ足を取り、呆れ、嘲笑し、口汚く罵倒したりするんですよ。

「ここがダメだ」「そら見たことか」「やっぱりダメだったろう」「無理って言っただろう」。

ちょっとでもだめな部分を見つけ、勝ち誇ったように言います。

まるで上手く行かないことを喜んでいるようです。


「行動する人」を馬鹿にするのは「行動しない人」なんです。

決して一歩でも二歩でも先に進もうとする「行動する人」ではない。

行動する人は、現実の厳しさも知っているので、滅多やたらに他人のやることを馬鹿にしたりはしません。

一歩でも二歩でも前に進めることが、いかに大変で努力が必要であるかを知っているからです。

だから同じように努力をしている人が、ほんの少しでも行動を起こしていれば、その「価値」がわかるのです。

もちろん、ダメなところ、間違っているところもあるかもしれません。

そういうときは、その部分だけ指摘して、静かに正しい方向付けをするだけです。


何も行動しない人だけが、行動しないが故に無傷でいられることを強みにして、行動する人を嘲うんです。

かっこ悪いね。


金出武雄『素人のように考え、玄人として実行する』PHP\1500-に、行動しないで言い訳ばかりする人を<ネイセイヤー>と言うのだと、書いてありました。

ネイセイヤーにならないためには、どうすればいいのでしょうか。


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「これは難しい。きっとうまくいかない」「こんなことをやっていて、本当にいいのだろうか。効果があるのだろうか」「もっといい方法があるはずだ」

どこの世界でも、計画が始まる前や途中で、こういうことを言う人、反対論者がいるものである。

英語ではネイセイヤー(Naysayer)と言う。NayつまりNoと言う人のことである。

私は徹底してやるタイプなので、もし学生が、こんな泣き言を言ったら、


「終わる前にうまくいかない理由をぐたぐた考える暇があったら、早くやれ。

 最後までやってから、ダメだったらダメでした、と言えばいいのだ」


と言うところである。(60-61p)

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つまり、最後までやり遂げるということが大切なんですね。

ネイセイヤーがなぜ否定的なことを言って、行動に移そうとしないのか。

それは、最後までやり遂げたことがないからです。

やり遂げた経験がないから、成功する自信がない。

だから、自分が失敗することが恐いだけなんです。


伸びる人は言い訳をしないだけではなく、愚直でもあるんですよ。

素直と言ってもいいかもしれません。

これだと決めたら最後までやりとげる。

小さなことでも「結果」を出す。

たとえそれが失敗に終わったとしても、得るものも大きいのです。

最後までやり遂げた経験こそが、自信を生み出し、自分の身の丈をも伸ばしていくことにつながるんだと思います。










Amazon.co.jp: 素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術 (PHP文庫)の練馬のよっちゃんさんのレビュー