常連客から何枚かCDを渡され、それを車内でかけました

個人タクシーを開業した14年前から、安西さんの車には真空管アンプが搭載されていた。理由は「空き時間にジャズを聴きたかったから」。あくまでも自分が聴くための設備だった。



「あるとき、お客さんとジャズの話になってね。『ジャズをかけましょうか?』と言ってかけたら、お客さんが大喜びだったんですよ。それからは、自然な感じで、お客さんにジャズを聴いてもらうようになりました。はじめは CD で、かけてたんですけど、1年ほど前に別の常連客の勧めで iPod を導入したんです。コンパクトだけど、たくさん曲も入りますから」


ちなみに安西さんは、そろばん勘定が苦手。戦略的に営業するというよりも、お客さんとのふれあいの中で、いろんなアイデアが浮かんでくる。車内でジャズを聴きながら、安西さんが独自に選んだコースを約1時間半ほどかけてまわるジャズ・クルージング(以下、クルージング)も、お客さんのリクエストがヒントだった。


「常連客に『ジャズ好きの友人をふたり連れてくるから、都内を2時間ほど回ってくれ』と依頼されたのが最初です。その常連客から何枚かCDを渡され、それを車内でかけました。その後、その常連客の友人がまた別の友人を紹介してくれて、ふたたびジャズを聴きながら都内を回った。そうやって、ネットワークが広がるうちに、『このサービスはいいなあ』と思ったんです。それで、Web の勉強をしてホームページを開設し、7年前から”クルージング”という商品として売り出しました」











Vol.41 安西敏幸さん(前編) お客さんと一緒に楽しめる仕事。それがジャズタクシー!: 有名人ブログ:ココセレブ:Specialインタビュー