道筋自体は間違ってないことが多いし、軌道修正する能力もある

まず始めに言いたいけど、最近の新入社員は本当に優秀な学生が多い。

東大京大一橋なんかごろごろ居るし、旧帝大出身者も多い。

私立は早慶が基本でごく稀にMARCH以下が混じる感じ。

数式を見ると頭が痛くなるんです、とか言いつつ微分方程式は説明できるし

英語は苦手で、とか言っててもTOEICは700点位あったりする。なんなのこいつら。

そして、業務に関しても本当に勉強してるのが良く分かる。

教科書的な内容に限れば、昔の人が数年かけて覚えたようなことを最初から知ってる。

強くてニューゲーム、みたいな。チート臭い匂いが漂ってる。

で、こんなにも優秀なんだから、着実に経験を積めば

すぐにでも全員が即戦力になるんじゃないかって気がするんだけど

これが恐ろしいほどに明暗が分かれる。所謂仕事がデキる奴とデキない奴。

適当にやっておいて、と仕事を丸投したら、良い具合に仕上げることが出来る奴と

本当にテキトーにしか出来ない奴。何でこんなに違うんだよ、と、話が違う。

平均的に基礎レベルの高い彼らが、一体どこで分かれてしまうのか

改めて観察してみたら、「評価される」ことに対してどれだけ取り組んでるか、という結論になった。

サラリーマンである限り評価されることからは逃れられないんだけど

出来ない奴はどうもそこが良く分かってない。要は自分以外見えてないんだよね。

グループディスカッションで議論する時は段取りよく進められる奴でも同じ。

明確に「あなたは評価されているんですよ」と言う形で無いと評価される努力をしない、と言うか考えない。

別に媚を売って胡麻を摺れという話じゃない。

仕事が降りてきた時、この人はどういうものを自分に期待してて、

さらにこの人はどういうものが他の人から期待されていて、

とゴールからスタートに至る過程を考えて自分のアウトプットを考える、という事が出来ない。

あくまで自分のスタートは決まっていて、正しい道筋と思われる道を辿り、何とかゴールに合わせようとする。

実際問題としてスタートからゴールの道筋自体は間違ってないことが多いし、軌道修正する能力もある。

けど最初の段階で逆算して考えた場合より遠回りした分だけ明らかに遅くなるし、

道筋が正しかった場合でも、残念な上司や残念な組織、残念なお客様が途中でいらっしゃると往々にして頓挫する。

そして道筋自体が正しいばっかりに、注意しても「皆分かってない」と正論を言う。

みんな知ってるんだよそんなこと。

重要なのは正しい道筋を通る事じゃなくて、とにかく前に進む事なんだよ、と

諭してみるんだけどどうも上手く伝わらない。

自分は頑張ってる!ちゃんと前に進んでる!って顔が言ってくる。

いや、だから、君が動いてるのは十分分かってるんだけど

進んでるかどうか判断していいのは君じゃないんだ。

進んでるって評価されなきゃ逆走して疲れるだけなんだって。

何で分かんないかなぁ、頭良いのに・・・。











「あいつは頭は良いけどバカなんだよな」と言われる若手社員